あなたは、毎朝すっきり目覚められていますか?
若い時は目覚めも良く、睡眠時間も短くて大丈夫だったのに、年を取るにつれてだんだん元気もなくなり、身体も重くて憂鬱な朝を迎えているという人も多いのではないでしょうか。
お酒を飲んだ次の日は特に、目覚めが悪く、朝食を食べるのも億劫だという人もいるかと思います。
出来れば朝からパッと起きて、朝食をゆっくり食べて元気に出勤したいですよね。
「朝起きられない」「眠くて起きるのがつらい」「身体が重い」という症状には、様々な原因があります。あなたはどのタイプに当てはまるでしょうか?
睡眠不足
朝起きられない原因として多いのは、やはり睡眠不足です。短時間の睡眠でもすっきり起きられる人もいれば、いくら寝ても眠いという人もいるかと思います。そもそも、適正な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか。
その人の性質や生活スタイルなどにもよりますが、よく言われるのは、90分刻みの時間がすっきり起きやすいということです。
それには、レム睡眠とノンレム睡眠の周期が関係しています。レム睡眠は、浅い眠りで夢を見やすい状態で、ノンレム睡眠は脳を休めるための深い眠りです。つまり、レム睡眠の浅い眠りのタイミングで起きると目覚め良くすっきり起きられるということになります。
その周期から計算すると、90分刻みがすっきり目覚めるのに最適な睡眠時間になるのです。4時間半、6時間、7時間半、9時間とありますが、自分に合った睡眠時間を見つけてみるのが良いかもしれません。
睡眠のリズム
平日と休日の睡眠時間に差があることも、睡眠のリズムが乱れ、朝だるくなることにつながります。仕事のない休日くらい、ゆっくり寝ていたいという気持ちもあると思いますが、毎朝決まった時間に起きることで睡眠のリズムができあがるので、できれば休日も平日と同じ時間に起きることをお勧めします。
睡眠のリズムを整えることで、毎朝の起床時間を体が覚え、朝すっきり目覚められるようになります。
寝る直前の食事や飲酒
寝る前に食べたりお酒を飲んだりすることは、睡眠の質の低下につながります。お腹がいっぱいの状態で寝ると、睡眠中に食べ物を消化することになり、その分睡眠の質が低下してしまいます。そうなると、睡眠時間をしっかりとっても朝起きるのがだるくなってしまいます。
また、寝るためにお酒を飲むという人がいますが、これは絶対にNGです。寝る前にお酒を飲むと眠くなり、寝つきが良くなることはありますが、基本的にアルコールは睡眠の質を低下させ、中途覚醒を起こしやすくなります。
低血圧
低血圧で朝が苦手という人は、特に女性に多いですよね。低血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す力が弱い状態のことを言います。低血圧症の症状として自律神経のバランスの乱れがありますが、自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできなくなります。私たちの身体は、眠っている時は副交感神経が優位に働き、目覚める時に交感神経に切り替わることで1日の活動をスタートさせることができます。
低血圧により自律神経のバランスが乱れると、この切り替えがうまくできなくなり、朝起きるのがだるくなったり、すっきり目覚められなくなったりするのです。
以上、朝起きられない原因をご紹介しました。自分はどれに当てはまるのか、原因をしっかり見極めて、それに合った対策をすることで睡眠の質を改善したり、朝の目覚めを良くしたりすることができます。また、それ以外にも朝すっきり起きるためのポイントがありますので、少しご紹介します。
朝起きたときに太陽の光を浴びる
これは、毎日同じ時間に起きている人に有効な方法です。朝、太陽の光を浴びることで、身体に朝が来たと認識させることができ、体内時計が調整されます。それにより、朝のだるさが解消され、すっきり起きることが出来るようになります。
朝起きたときにコップ1杯の水を飲む
朝起きたときに、交感神経と副交感神経の切り替えが行われていると書きましたが、コップ1杯の水を飲むことで胃腸が刺激され、その切り替えがよりスムーズになります。
朝食を食べる
胃腸の働きを促し、身体を目覚めさせる効果もありますが、よく噛んで食べることで、脳細胞の活性化につながり、脳もすっきり目覚めます。朝は時間がないという人も多いですが、少し早く起きて朝食の時間を確保することで、毎日の快適な睡眠、朝のすっきりした目覚めにつながるのです。
サプリメントで睡眠の質を良くする
生活リズムを整えることで睡眠の質を改善できますが、仕事柄どうしても生活リズムが不規則になってしまうという人もいると思います。そんな人は、睡眠の質を改善するサプリメントを活用してみても良いかもしれません。睡眠に直接効果のあるトリプトファンやギャバ、もしくは疲労回復に効果のあるサプリがお勧めです。自分に合った方法で、睡眠の質を改善し、朝のすっきりした目覚めを実感してみてください。