夫婦間のセックスレスは年々増加傾向にあり、家族計画・母子保健の普及啓発に関する事業を行なう一般社団法人「日本家族計画協会」の調査によると、2004年の調査では31.9%だったセックスレスの割合が、2015年には44.6%まで増加しています。
セックスレスとは、特別な事情もないのに1ヶ月以上セックスがなく、その後も長期にわたることが予想される状況のことを言います。ただし、お互いにセックスを望んでおらず、性生活がなくても関係が良好である場合はセックスレスとは言いません。
セックスレスは、どちらかが望んでいるのにも関わらず、セックスを拒否される場合や、何らかの事情によりセックスができない場合に使われる言葉です。
セックスレスの原因はいくつかあります。それについて見ていきます。
男性の精力の減衰
男性は、年を取るにつれ性欲が衰えていきます。
この主な原因は男性ホルモンの低下にあります。男性ホルモンの95%を占めるのがテストステロンという成分なのですが、このテストステロンの分泌量が19歳前後をピークに少しずつ減少していきます。これにより、若い頃は性欲が旺盛だったのに、今はあまり性欲が沸かない、勃起しづらいなどの悩みが出てくるのです。
このような年齢による性欲の減退、勃起力の低下の改善には、まずは食生活や生活習慣の改善がお勧めです。食事では、テストステロンの原料となる良質なたんぱく質、男性の性機能をアップさせる亜鉛を多く含む食材を取るように心がけ、適度な運動や筋トレで体力を付けましょう。
また、すぐに始められる対策としては、マカなどのサプリもおすすめです。マカなどのサプリは、性力アップだけではなく滋養強壮の効果もあるので健康維持にも最適です。男性機能の回復効果と滋養強壮のW効果が得られ、医薬品ではないので副作用もなく安心して飲めます。
女性側の問題
女性がセックスを拒否する場合、考えられる原因はいくつかありますが、よく耳にするのが、家事や育児で疲れている、セックスが気持ち良くない・苦痛に感じているという2つです。
家事や育児はほとんどが肉体労働で、非常に体力がいるものです。1日家事や育児に奔走して疲れ切っている時には、なかなかセックスする気が起きません。
また、女性は非常にデリケートなので、少しの刺激でも痛いと感じることがあります。そのため、男性は気持ち良くても女性は痛いだけで気持ち良くないと感じている場合が往々にしてあります。そして、痛いと感じていてもなかなか正直に言いづらい面もあるので、よくわからないままセックスを拒否されることになってしまいます。
これが続いてしまうと、男性が浮気に走ってしまい、最悪の場合離婚に至るケースもあります。
このような場合は、男性が女性を理解し、改善できるようサポートをする必要があります。例えば、家事や育児で疲れている場合、土日だけでも家事や育児を手伝うことで負担を軽減したり、女性に優しいセックスを心掛けたりするなどです。
女性側にセックスを拒否されても落胆せずに、色々と事情があるんだと割り切って、またチャレンジしてみるということも大切です。
産後のホルモンの影響
セックスレスになる時期として最も多いのは産後だと言われています。
子供が生まれる前までは夜の営みがあった夫婦が、産後セックスレスになるのは珍しいことではないのです。
産後は子育てでいっぱいいっぱいになり、セックスのことまで考える余裕がなくなるということもありますが、ホルモンの影響が大きく関係しています。授乳により分泌されるプロラクチンというホルモンには、母性を強くする代わりに性欲を抑える働きがあります。このホルモンの影響で、女性は産後にセックスを拒否してしまったり、スキンシップが少なくなったりするのです。
産後のセックスレスを解消するためには、まずはスキンシップを積極的にとってみるなど、ハードルの低いところからスタートするのが良いようです。
以上、セックスレスの原因をピックアップしましたが、これらの原因が複数重なってセックスレスが起こる場合が多いため、何が原因でセックスレスになってしまったか分からないという夫婦がほとんどです。
さらに、一度セックスレスになってしまうと元に戻ることは難しく、多くの夫婦やカップルが、セックスレスが原因で関係が悪くなったり浮気に走ってしまったりして、最悪の場合は離婚に至っています。最近の離婚の原因の上位にはセックスレスが入っていることも多く、珍しいことではなくなってきています。
セックスレスを乗り越えて良好な性生活を営むためには、お互いがお互いのことを理解し、そしてお互いのことを思いやることが大切です。