中折れとは、勃起はするけれど、セックス中にペニスが萎えてしまい機能しなくなってしまう症状の勃起不全(インポテンス・ED)ことをいいます。実はこの中折れの症状は「勃起不全」に含まれます。「オナニーでは最後まで行けるし、自分が勃起不全な訳がない」、「調子が悪かっただけ」となかなか自分が勃起不全だと自覚している人は少ないようです。しかし、医学的な勃起不全の定義は「性交時に充分な勃起が得られないため、あるいは充分な勃起が維持できないために、満足な性交が行えない状態」としています。ゆえに、中折れもれっきとした勃起不全です。
日本には勃起不全の患者数は1130万人いると言われているそうです。その中でも多くの人が悩んでいるのが「中折れ」です。ここでは中折れの原因、防止の方法、改善策、回復方法を解説していきます。
中折れの原因
中折れには様々な原因があります。中には精神的・心理的なことが原因で自分でも気づかないまま中折れしてしまったというケースもあります。原因を知ることは中折れを改善する第一歩です。まずはなぜ中折れをするようになったかを把握しておきましょう。
疲れ、ストレス、緊張といった心理的な原因
オナニーではイクことができるのに、セックスでは中折れしてしまう男性は「心理的勃起不全」の可能性があります。忙しい毎日で疲れ、ストレスが溜まっていると性欲を落とす要因になります。疲れや強いストレスは、交感神経を働かせて血管を縮める方向に働きます。そうすると、ペニスが勃起するのに充分な血流が得られなくなり中折れ・勃起不全の原因になります。
また、緊張によって勃起力が低下してしまうこともあります。初めての相手やあこがれにも近い人とのセックスは性欲が高まり、勃起を硬く維持できます。しかし、セックスが下手だったと思われたくないというプレッシャーや、過度の緊張は体が萎縮するだけでなく勃起までもが萎縮してしまい中折れの原因になってしまいます。
お酒の飲み過ぎ
「お酒の飲み過ぎで中折れしてしまった」という経験をしたことがある男性は少なくないと思います。適度なアルコールはいい気分になり、女性との雰囲気を良くなり性的興奮も高くなります。しかし、飲み過ぎると脳に性的刺激が届きにくくなり、感度も低下してしまい中折れの原因になってしまいます。女性と飲みに行って良い雰囲気になっているときには難しいかもしれませんが、セックスの前はアルコールを摂取しすぎないように気をつけましょう。
刺激が強すぎるオナニー
アルコールを摂取している訳でもないのに膣内ではイケないという人は、マスターベーションでの刺激が強すぎる可能性があります。手の圧力が強すぎたり、早すぎたり、床に擦り付けるような過激なオナニーを習慣的にしている人は、女性の膣内では快感を得るのが難しくなり、勃起を維持できなくなります。オナニーのやり方は手の圧力を出来るだけ力を入れず、添えるイメージで行って下さい。オナホールを使うと女性の膣内の圧力のイメージを掴みながら行えるのでいいでしょう。
器質性勃起不全(体の病気)
セックスでも、オナニーでも中折れしてしまったり、朝立ちの回数も減ってきているという人は「器質性勃起不全」の可能性があります。器質性勃起不全は様々な原因から起こります。その原因は加齢、糖尿病・高血圧・高脂血症などの「血管障害」によるものや、事故による脳から陰茎までの伝達神経の損傷による「神経障害」、加齢やストレス・喫煙・飲酒等により男性ホルモンの一つであるテストストロンが低下することによって起こった「内分泌機能低下」が挙げられます。
中折れを防止する方法
中折れはストレスや悩み、疲れといった精神的な事が原因で引き起こる可能性が高い症状です。ゆえに、中折れの防止策としては運動や趣味、休養でストレスをできるだけ溜めないようにすることが大切です。
また、器質性勃起不全は糖尿病、高血圧が原因で起こることもあるので、年齢とともに日頃の食事に気をつける必要があります。今までの食生活から将来、糖尿病や高血圧・高脂血症になることを心配されている方は、勃起不全にならない為にもできるだけ高タンパク質、低糖質の食事を心がけ、野菜を積極的に摂取するようにしましょう。また、食塩の摂り過ぎも要注意です。男性は1日9グラム未満を目安にして下さい。
治療で治る?!中折れを改善するには
中折れは、原因によっては治すことが可能な症状です。「年齢を考慮するとしょうがないかな…」と諦めずとも医師の指導に従って治療をしていけば改善を充分に期待できます。
中折れの治療は、病院では基本的に泌尿器科や内科、専門のクリニックで受けることができます。病院での診察は問診で中折れの原因が「心因性」か「器質性」、心因性と器質性が混合した「混合性」なのかを判断し、その後の治療方針を決めていきます。中折れの殆どの原因は心因性の人が多いので、その場合は病院で処方されたED治療薬の服用で大抵は改善できます。病院で一般的に処方される薬は「バイヤグラ」、「レビトラ」、「シリアス」などです。
その中でもED治療薬として代表的なバイヤグラですが、服用すれば中折れが改善されるというものではありません。バイヤグラは必要なときに勃起を促進し、維持しやすくするためのものです。根本的な解決のためには休養をしっかり取ったり、適度な運動で体力をつけたり、日頃の食事を見直したりしていかなければなりません。例えば、食事では亜鉛を適度に摂取すると中折れに効果的です。亜鉛は精子の生成、男性ホルモンの分泌を促すと言われており生殖機能の維持には欠かせないミネラルと言われています。亜鉛は牡蠣、梅干し、豆類・木の実、豚レバー、牛肩肉などに多く含まれます。最近では亜鉛を摂取できるサプリも販売されているようです。
中折れはなかなか人には相談しにくい問題だと思います。しかし、悩んでいる期間が長いと長期的にストレスを感じ、メンタルにも悪影響を与えます。勃起不全に悩んでいる男性は少なくありませんので、自分だけで悩まず早めに医師に相談することをお勧めします。
AV田淵正浩氏とAV女優江波りゅうさんにインタビュー
女性に評価されるモテる男の中折れ、AV男優のレジェント田淵正浩氏とグラビアアイドル・AV女優の江波りゅう(RYU)さんにインタビューしました。
中折れについて
中年男性にはよくある悩みですね。
なんか気を使っちゃう。男の人って中折れしたことに対してへこむじゃないですか、そこに気を使っちゃう。
回復のお手伝いはしてあげたりはするの?
それはもちろんしますね。男性って緊張すると勃たなくなりますよね。
そうなんです。男は変に意識して緊張してしまうと勃たなくなるんです。中折れとは少し違うんですけどね。AV男優が中折れするのは呼吸が乱れて疲れからくるものや心理的なものもあります。
中折れするひとへのアドバイス
まずは鼻呼吸、リラックス、そして相手の女性を意識しすぎて緊張しないという事ですね。
緊張を楽しめばいいんじゃないですか?
そうですね。あとすこしバカになってみればいいんですよ。ふにゃ~って感じで。こういうゆるいイメージを持つことって大事なんですよ。
女性は中折れしても嫌いになったりしませんか?
まったくしません。
男は嫌われたかもしれないって落ち込みますよね。
わたしは全然嫌いになりませんね。
AV女優の江波りゅう(RYU)さんのように、彼氏や夫が中折したからといって、その男性を嫌いになってしまう女性は少ないです。なぜなら女性には中折れが男性にとって不本意で、女性に申し訳ないと思っている気持ちはその場で伝わっているからです。
初めてで緊張する相手の時は田淵正浩氏がインタビューで提案している鼻呼吸や、意識しすぎず気持ちを緩めて楽しむ感覚を持つようにしましょう。あとは体力さえ持続すれば中折れの心配はしなくても大丈夫でしょう。
しかし、慢性的にいつも中折れしてしまうと女性は「私とだから萎えてしまうのかも」「何かの病気なのかな」と心配になってしまうことでしょう。
頻繁に中折れで悩んでいる男性は、今回紹介したように日々の食事を見直してみたり、ストレス発散のために適度な運動をしたりしてみましょう。長い間悩んでいる方は1人で悩まず医師に相談し、早期回復を目指すことをお勧めします。